
この記事を書いた人
アメリカ田舎の大学でワーママ准教授をしている、 えもと申します(詳しい自己紹介はこちら)。アラフォー、旦那1、息子2、猫2と一緒に田舎暮らし中。アメリカで経験してきたことをシェアします。
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実際に現在准教授をしている筆者が、アメリカの助教授、准教授、教授、講師の違いをわかりやすく説明していきます!
この記事の結論
アメリカでは、助教授に→准教授→教授の順番に昇進。各5ー6年。講師はアメリカでは教授ではないが、学生を教える重要な仕事。
助教授
助教授になるには
博士号取得、または取得予定であること。
アメリカの博士課程で、ABDというステイタスがあります。
ABD=ALL BUT DISSERTATION
必要な授業は全て取り終わり、プリリムもパスした状態です。
博士論文はまだ書き終わっていなく、ディフェンスも終わっていません。
この頃から助教授の仕事に応募し始める生徒もいます。事実、ABD状態で助教のポジションのオファーをもらった学生を知っています。卒業し次第来てください、みたいな感じでした。
卒業前に助教のポジションをゲットできない可能性を考慮して、ポスドクのポジションを同時進行で探していきます。
そういうポスドクの方達も助教をとるために経験値をあげていきます。
助教授に求められること
大学によって違いますが、助教になってから5ー6年の間に成果を上げます。
- 研究費
- 論文
- 学者としての貢献度(学会などでの役目など)
- 学生へのアドバイス
- コラボレーション
などの分野で成果を上げて評価されると、5年目か6年目に昇進して、准教授になります。
准教授
上記にかいた項目で助教よりもアメリカ国内、さらには教授に昇進するために世界での学者としての知名度を上げていく必要があります。筆者が2025年現在このランクです。
教授
教授になるとこれ以上、上のタイトルはありません。それでは次は何を目指すか、いくつかのパターンを見てきました。
- 教授として研究に没頭→大多数
- 大学から民間や国の研究機関へ移っちゃう。
- 大学の学部長、カレッジのディーンなど、大学内のリーダーシップのポジションへ移動していく→ポジションがなかなかないから難しい。
講師は?
アメリカで講師は、修士からなれる大学もあります。「教授」のタイトルはなく、講師は講師の中で別の昇進制度があります。
研究をしたり、研究費をとるような責任はない代わりに、いくつもの授業を教えたり、学生をアドバイスしたりする大切な仕事です。
学生を教える=講師?
違います。助教授、准教授、教授の中にもTeachingの責任があれば、学生の指導や授業を受け持つ方もたくさんいます。こういった教授達は、学生を教えるのが全体の10-20%で、残りの時間で研究費プロポーザル書きや研究に没頭します。
これが大まかな、アメリカの大学の教授システムでした。
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