
この記事を書いた人
アメリカ田舎の大学でワーママ准教授をしている、 えもと申します(詳しい自己紹介はこちら)。アラフォー、旦那1、息子2、猫2と一緒に田舎暮らし中。アメリカで経験してきたことをシェアします。
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このシリーズではアメリカの大学で助教になるための、面接の準備について書いています。
このシリーズに興味がある方はこちらをクリック。今回はオンライン面接の準備について言及していきます。
Disclaimer
今記事に書かれていることがアメリカの全ての大学で行われる手続きではありません。一つの例として使ってください。
この記事の結論
面接前に読み込むものは自分のCV、同学部の教授の研究論文、University strategic plan
読み込む
読み込むものは以下のものです。
- 募集要項(Job description)
- 自分が提出したCV(履歴書)とその他のStatement(Research statement、Teaching Statementなど)
- 同学部の教授の研究と論文過去2-3年ほど
- 大学と学部ののStrategic plans
CVとStatements
自分で書いたものですので、ちゃんと読み込んでから面接に臨みましょう。
メジャーな質問で、
What was your recent published research project?
的な質問があります。もちろんCVに書いてあるものですので、自分が行ってきた研究は全てすらすらと自信を持って言えるように。
Statementでも同じことが言えます。
何を書いたかなどをちゃんと把握してから面接に臨みましょう。
たまに口頭でいっている大事な要綱がCVに書いてないぞ?という方もいました。そういうミスもないように。
これはもう自分のことですので私が言うまでもなく皆さん把握していることと思います。
同学部の教授陣の研究内容と最近の論文
私が面接を受けた際は、同じ研究所に当時いた(他学部も含め)7-8人の教授の研究内容と各論文を読んでいきました。
面接に招待されたときは、紹介される前に顔を見て名前と研究内容がわかるくらいにもなっていました。これで役立つのが日常会話と、
セミナーの後の質問がだいたい予想できます。
どの大学で博士号を取ったかなどもチェックしていたので、偶然同じ大学で博士号をしていた教授と日常会話になったときなどは、そういった予習が役に立ちました。
例えばこんな質問が飛び出すことがありました。
Explain our current XX (あなたの応募する分野の)program?
What is lacking in our current XX program?
How can you contribute and improve our current XX Program?
これらの質問は、あなたが応募しようとしてる学部内の特定の研究分野(あなたが入るであろうコミュニティー)の現在の教授陣の研究内容がわかっていないとなかなか答えずらいですよね。
あの教授はあの研究をしていて、あっちの教授はこういう研究をしている。
さらには、
こういう角度の研究もあったらもっといいのに
的な思考を持ちつつFaculty pageなどを読み込んでいきましょう。
Strategic plan
私が面接の準備をしたときは、Strategic planの準備はしていきませんでした。存在も知らなかったと思います。
ですが、いくつもの面接官をしてきて、こういうことを聞く教授がたまにいるんですよね。
私個人的には、必要?と疑問ですが、こういうの好きな教授いるんです。例えば、
How can you contribute to our University’s strategic plans?
的な。ここでStrategic planに沿った答えを言えたら、ちょっと、おぉ。となりますよね。
オンライン面接でわからないことがあったら
もしなにか質問があったら、がんがんコミッティーの教授に聞いていきましょう。
サーチコミッティーChairをする教授は、たいていあなたが応募するポジションと深くかかわりがあるような立場にいる教授ですので、そのポジションのことを熟知しています。
どういう人材を必要としているか
どういう研究を欲しているか
などの質問もしちゃいましょう。電話してもOKです。
私の元同僚は学部長になるための面接前に、その学部の教員一人ひとりに電話で、
どういう学部長が必要か、何を求めているか
などを聞いて回ったといっていました。今では立派に学部長をしています。
シリーズ③では実際にオンライン面接をする際の態度・心構えなどについて言及していきます。
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