【アメリカ老後資金準備】アメリカ大学教授のリタイヤメントオプション:TRSかORP(403b)か

今記事は将来の年金を決める大切な事項ですが、私はファイナンシャルアドバイザーではありませんので、最終決断は自己責任でお願いします。

TRSかORP(403b)で選べるなら、私ならORP(403b)を選びます。

助教授のポジションをゲットしたら、最初の1ー2日はオリエンテーション漬けです。

私が2015年に助教の仕事を始めた当時は、コンピューター上でいろいろなトレーニング(研究資金の使い方や、差別、ハラスメント系のまで)を受け、それと同時にリタイヤメントのオプションを選ばないと行けませんでした。確か1週間ほどの時間はくれたと思います。オプションは2つです。

Teachers retirement system(TRS)

Optional Retirement program(ORPまたは403b)

(州立大学の場合です)

TRS は州で管理している年金で、給料の8%ほど毎月天引きされ、定年出来る年齢(rule of 80など。別の記事で細かく書く予定です。)になると毎月死ぬまで年金をもらえます。

貰える額は、州で働いた年数(私の場合は大学ですが、病院だったり小学校だったりする人もいます)と最大給料5年分の平均値で計算されます。博士号を持たない大学職員はこの一択しかもらえないかと思われます。

利点

利点はこちらで何かしなくてはならないことはなく、定年まで勤めあげればある程度の年金を死ぬまで保証してくれます。

5年働けばVestedされるので、サラリーから天引きされたお金は保証されますし、5年で辞めても少ない額ではありますが年金を受けとることができます。

欠点

欠点は仕事を辞める歳、TRSの資金を引き出してしまったら年金としては貰えませんし、もしまた同じ州の仕事を再開しても、働いた年数はゼロからスタートになります。

途中で仕事を辞めて州ではないプライベートの仕事についたり州外に出たりすると、TRSの年金は、辞めた当時の額のままで増えることがありません。

何十年もある程度まとまった額のお金が増えないと言うのは多大な損失だと私は思います。

ORP(または403b)は会社で言うところの401kと同様に、何%かのマッチングを大学から貰い、投資の商品を自分で選択して、fundを管理していくシステムです。

2024年では最大で年$23000つぎ込むことができ、59.5歳から使い始めることができます。TRSと違い、口座内のお金が尽きるまでのリタイヤメントの資金です。

利点

利点は複利で増える点と職場からのマッチング。仕事を辞めても資金は複利のちからで増え続けますので、州内外転職が決まっても大丈夫です。

欠点

自分で投資商品を選ばないといけません。その点TRSよりは手がかかります。

マーケットのリターンが悪いときは増えない、というのを欠点ととるか当たり前だと思うかはあなた次第です。私個人ではそれは欠点ではありません。

それは個人によりますが、私はORPが良いと思います。

投資の複利の力とマッチングがあるので、資金の延びが違ってきますし。もし途中で仕事を変えることになってもそのまま資金が増えるのも魅力です。

ただある程度の投資の知識は必要不可欠です。知識があることにより資金を上手に管理できるかと思います。私は2015年当時、投資の知識ゼロでしたので、投資こわい!と思い込んだ末TRSにしてしまいました。

今では後悔していますが、変えることはできません。変えることはできませんが、403bのマッチングなしバージョンにはついかで加入することができました。それを知ってからはTRSと403bの両方でリタイヤメントの準備をしています。

このコンビネーションの利点と欠点についてはまた後に記事にします。

次回は、ORPとTRSの人のリタイヤメント資金がどれくらいになるのかを考察していきます。

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1 thought on “【アメリカ老後資金準備】アメリカ大学教授のリタイヤメントオプション:TRSかORP(403b)か”

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