
この記事を書いた人
アメリカ田舎の大学でワーママ准教授をしている、 えもと申します(詳しい自己紹介はこちら)。アラフォー、旦那1、息子2、猫2と一緒に田舎暮らし中。アメリカで経験してきたことをシェアします。
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ソーシャルセキュリティーのWeighted calculationが面白いのでここでシェアします。
この記事の結論
低所得者の方が、稼いだ$1にたいするリターンが高い。
ソーシャルセキュリティーの基本
アメリカのソーシャルセキュリティーは日本の年金制度のようなもので、
これを老後の足しにしてくださいね。というものです。
あくまで、足し。
基本情報は有名どころですし皆さんも承知かと思いますのでさらっと以下でおさらいです。
- 35年間の収入を使って平均収入を計算される。
- 35年間のうち$0の収入があったら、0を計算に使われる。
- $1810稼ぐと1クレジットもらえ、年間4クレジットまでもらえる。
- 合計40クレジット、または10年働くと62歳から年金をもらえる。
- ただし、62歳から受給するとディスカウントされる。一年延ばすごとに70歳まで受給額が増える。
といった感じでしょうか。
この”平均収入”も単純に35年分の給料の平均ではなくて、
Indexed earningというものを使うので、単純計算よりは少し高い額がでるみたいです。
この記事の焦点は、
収入平均額からどのように受給額が計算されるか
を見ていきましょう。
Weighted calculation
Weighted calculationを日本語で何というのかわからないので申し訳ありません。
ここで説明することでなんとかお伝えできればと思います。
月の受給額は以下のように計算されます。
- 月の平均収入の最初の$1226の90%
- 月の平均収入の$1226-$7391の32%
- 月の平均収入の$7391-$14675の15%
を足した額です。
つまり最初の$1226は多く使われますが、高額所得者で$14675以上稼いでも受給額には加算されませんよ、ということ。
例を見ていきましょう
35年の年収平均額が$60000、月額が$5000のAさん。
Aさんの月の受給額は
- $1226x90%=$1103
- ($5000-$1226)x32%=$1208
- $0x15%=$0
- $1103+1208=$2311
Aさんの月の受給額は$2311です。
35年の年収平均額が$100000、月額が$8333のBさんの場合。
- $1226x90%=$1103
- ($8333-$1226)x32%=$2274
- $0x15%=$0
- $1103+$2274=$3378
Bさんの月の受給額は$3378です。
$リターンは低所得者の方が高い
Aさんの場合、$5000稼いだ額に対し$2311のリターンがでたので、
$1に対し$0.46(46セント)のリターン。
Bさんの場合、$8333稼いだ額に対し$3378のリターンですので、
$1に対し$0.40(40セント)のリターン。
という差が出てきます。
このWeighted calculationのおかげで現役時代は低所得でも年金額が極端に減らないように工夫されているようです。
ですが、ソーシャルセキュリティーのサイトにも言及されているように
”Social Security was not designed to be the sole source of retirement income”
ソーシャルセキュリティーは定年後のソロインカムになるようにデザインされたものではない
ですので、IRAや401kなどの投資をしていくのが重要になってきますね。
今回はソーシャルセキュリティーのWeighted calculationが面白いな、と思ったので皆さんとシェアしました。
参考になれば幸いです。
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