【アメリカ老後資金準備】アメリカの大学で仕事についた時のチェックリスト(Benefit編)

大学の仕事が決まったら、リタイヤメントに満額拠出、その他(Daycare FSAとFSA)にも必要なら拠出。まだ余剰資金がある方はHSA→RothIRA→529の順番に拠出。

アメリカの大学に研究者(aka助教授)として雇われたら、

「はい、これがあなたのオフィスの鍵ね」

と鍵を渡され、あとは自分で全て決めてアカデミックで成功していかなければなりません。昨日まで学生モードだった私が翌日から教授と呼ばれ、教授が同僚になり、自分のオフィスで一人になった時に、さーこれからどうしよう、と思ったのを覚えています。

最初の3ヶ月はがむしゃらにゴールもわからないまま走り、走る速度があってるのか、行き先はあってるのかいろいろ考えながらも走るしかない状態でした。そんな中、ある程度の行き先が見つかり、走る速度も自分のペースになってきたのは仕事を始めてから約2年半くらい。無事今年で10年目になりました。

読者の皆さんも最初にオフィスの鍵を渡されてからいろいろ大変なことが多いかと思いますが、学生とポスドク時代の経験と人脈を活かして、プロダクティブなプログラムを作って行けることだろうと思います。応援しています。

アカデミックなことはみなさんの実力で何とかしていただいて、ここでは助教の仕事をとってから最初の1ー2週間ほどで決めなければいけないbenefitのお話をします。全て私の独断と偏見に満ちた個人的な意見ですので、決断の際はご自分の責任でお願いします。

州立の大学で仕事を取ると、リタイヤメントオプションとしてTRSかORP(又は403b)の選択を迫られます(過去記事参照)。確か1週間は決断の猶予をくれたと思いますが、私ならこうする(したかった)決断としては以下です。

  1. Roth 403bに
  2. 有名どころの会社で(Vanguard fidelity, schwabなど)
  3. Sp500に連動したindex fundに
  4. 満額拠出(2024年では月$1916)。その後毎年満額になるように調整。

この額はenrollment period 以外にいつでも変えられます。$1916も多いと思うなら、その$1916は最初からなかったものと考えましょう。最近の助教の月給は税前で約月$8000。403bに拠出したあとの$6000で十分に暮らしていけると思います。月$1916を20年間積み立てし続けると、$1.1億になります。

これにmatchingもいれれば$1億までいくのに15年ほどになるかもしれません。8%じゃなく10%のリターンがでたら更に短くなって13年ほどで$1億ドルに到達するかもしれません。15ー20年後ですので$1億ドルではリタイヤはできないと思いますが、経済的&心情的にリラックスできて、仕事もリラックスしてできるようになります。経済的余裕があるので休職して新しいことに挑戦することもできます。

6歳以下のお子さんがいてdaycare(保育園)へ行くことがわかっているなら、daycareFSAに満額拠出します。2024年では月$416です。tax bracketが24%の方は約$1200税金の節約になります。ただし、これは使いきらないといけないので、確実にdaycareに行く場合のみ拠出しましょう。

他のtax bracketの方はここからどれくらい税金を節約できるのか確かめてみてください。

この記事でもう少し言及しています。

もしあなたの家庭で毎月ある程度の医療費を払っている場合は、FSAに拠出します(過去記事参照)。これもDaycareFSAと同じで使い切らないといけず、拠出した額は返ってこないので、ある程度の予測ができる方のみにおすすめです。使い切れなさそう、という場合は過去記事に使い切り方を書いてあります。

まだ余剰資金がありさらに投資したい方は、下の順番で投資します。

  1. 現金(3-6か月分の生活費)
  2. マッチングがある投資先(401Kや403b)
  3. HSA (健康保険がhigh deductibleの方のみの医療費に使える投資。将来的に医療費外にも使える超節税投資枠。)
  4. Roth IRA(年金の投資でみなさんできます。主婦/主夫の方もご自分の名前でできます。)
  5. 529(子供の大学費用の投資)
  6. Taxable account

それぞれの投資先のお話もまた違う記事で言及します。

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