
この記事を書いた人
アメリカ田舎の大学でワーママ准教授をしている、 えもと申します(詳しい自己紹介はこちら)。アラフォー、旦那1、息子2、猫2と一緒に田舎暮らし中。アメリカで経験してきたことをシェアします。
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Disclaimer
今記事に書かれていることがアメリカの全ての大学で行われる手続きではありません。一つの例として使ってください。
この記事の結論
Job descriptionを読み込み、入っているワードをナチュラルに自分の経験に基づいて(文章をコピペするのではなく)全て入れ込む。
Job descriptionを隅々まで読みこむ
当たり前だよ、と思われた方はもう大丈夫です、グッジョブ。
過去にいくつもの助教授を雇用するためのコミッティーに参加して、そうじゃないCVをたくさん見てきました。
最初にコミッティーに参加している教授陣がすることは、5-10個のクライテリア(研究内容、論文、研究資金などなど)をふまえて、応募者のCVの採点をすることです。
ここで20-30あるCVを4-5に減らします。このクライテリアは各大学のHuman resourceのサイトに行くか、検索ページからHiring procedure的なワードを入れると出てくると思います。コミッティーチェアによってはそのまま大学が用意しているクライテリアを使う方と、自分(達)で考えたクライテリアを使う方もいます。どちらにしても
- Ph.D.の分野 - Job descriptionと沿っているか
- 論文 - 特に1st Authorはあるか
- 研究費 - 特にFederal grantの有無
この三つは絶対入ってくるクライテリアかと思います。
重要なのはJob descriptionを読み込み、Job descriptionに入っている重要単語は全て入れれるだけCVに入れます。
当たり前ですが嘘はだめです。自分の経験に基づいたワードを入れていきます。
博士学生からの応募もありますが、研究費のカテゴリーがないCVもあったりします。学生時代は、Travel grantに応募して$1500を学部からもらった、またはもらえなかった、ということも記載できます。アドバイザーの$XX億のFederal grantのXXのセクションを手伝った、なども書けます(たとえCoAuthorではなくても)。なんとか捻りだして何か書かないとだめです。
現在学生の方は、少ない額でいいので研究費を取りに行きましょう。アドバイザーに頼み込んで何とかProposalに参加させてもらいましょう。
博士学生の方が、ポスドクや助教授2年目辺りの応募者より損じゃないか、と思われるかもしれませんが事実そうではありません。ポスドクや助教2年目だとそれに合った成果をこちらもCVに期待します。博士学生のCVをみる時はそのポテンシャルを見ます(少なくとも私は。会議中にもそういうことを聞きます。)ですので、上記したように、研究費をひとつも書かないとポテンシャルもへったくれもありません。
Key wordsはマスト
例えば、American historyの分野のNative American、さらにはQuanah Parkerについての研究者を探している募集要項なのに、この三つのワード、American history・Native American・Quanah Parkerが一言もCVに入っていない、なんていうCVも過去にありました。
もしそんな経験がないのにどうやってCVに入れるの!?という方、それはあなたのためのポジションではないのでしょう。今回は見送りましょう。
この3つのうち2つでも経験に入っていなければ難しいでしょう。さらに、3つとも経験値ど真ん中!でも当たり前ですが、取れない仕事もあります。
まずはCVでチェックされ、次にPhone またはZoom/Teamsでリモートインタビューでチェックされ、最終的に2日ほどキャンパスに呼ばれてプレゼンしたりお食事したりしつつチェックされ、その中から1人選ばれるわけですから、なかなか難しいです。それなのに、CVの段階でKey wordsが入っていなければ、残念ながらこの先のインタビューでも難しいでしょう。
運も大事
Accountant募集、ならAccountingの専攻をした学生なら応募できます。助教授のポジションは、自分がPh.D.を終わりかけのタイミングで、自分の研究分野関連のポジションが出てこなければ応募さえもできません。
多くの場合、自分に合った仕事が出てくるまでポスドクなどをしてつなぎます。
ですから(特にM.S.とPh.D.の)専攻を選ぶ際は、自分が興味がある楽しめる分野を選ぶことが大切です。仕事を取りやすいから、的な理由で選ぶとストレスが多い時は持ちこたえられないかと思いますし、仕事を取りやすいなんて分野はころころ変わります。
アメリカ大学の教授職は取るのも生き残るのも結構大変かと思いますが、Rewardingな仕事かと思います。応援しています。
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