
この記事を書いた人
アメリカ田舎の大学でワーママ准教授をしている、 えもと申します(詳しい自己紹介はこちら)。アラフォー、旦那1、息子2、猫2と一緒に田舎暮らし中。アメリカで経験してきたことをシェアします。
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アメリカの保険を理解するシリーズ①では重要単語(Deductible,Copay,Out of pocketなど)について書きました。
シリーズ②では、実際に私の請求書の例を取り、どのようなタイムフレームで請求書がきて、何を確認すべきか、などについて書きました。
この記事では、2025年4月に筆者の身に実際に起こった、病院費をすぐに払わなくてよかった、経験談を皆さんとシェアしていきます。
この記事の結論
後で払えるオプションがある請求書はすぐには払ってはいけません。
年1度のマーモグラム(乳がん検査)でのこと。
40歳を過ぎてから、年1回のマーモグラムが義務付けられるようになりました。英語ではRoutine checkupと表記されます。
こういう義務付けられるようなものは、”たいていは”保険で全額カバーされます。ご自分の保険でチェックしてみてくださいね。
病院へ行き、フロントのキオスクでチェックインしていると、
$250の請求を今払いますか、後で払いますか?
という請求がスクリーンにでました。
ルーティンのチェックアップだから、おかしいな?確か保険でカバーされるはず、と思い、後で払うオプションをクリックして受付を終了。
無事、検査を終えて、病院を出る時も何も支払わないで帰りました。
やっぱり保険でカバーされました
検査日から13日後、保険会社のページに以下の請求書が出ていました。
Amount Billed $357
Discount $113.39
Health Plan Responsibility $243.64
Your responsibility $0
やはりルーティン検査であるマーモグラムは100%保険でカバーされました。
ではチェックインの時に知らずに払ってしまっていたらどうなっていたのでしょう。
何も知らずに病院で払っていても、恐らく病院からチェックが送られてくることとは思います。
ですが誰がそんな
くだらないお金のやりとりしたいですか?
なぜ病院は請求してくる?
ではなぜ、保険で100%カバーされる検査費を、患者に請求してくるのでしょうか。
私の想像の範囲内ですが、とりっぱぐれを失くすためではないでしょうか。
病院は患者に処置をし、その請求を保険会社に送り、保険会社はその請求を病院相手に値切ります。
最終的に病院と保険会社で合意された請求書が病院から患者へ送られてきます。
ですが、検査の日に病院が患者から直接お金を取っておくと、保険会社との交渉が失敗しても、とりっぱぐれは防げますよね。
あとでチェック送ればいいでしょー?的な感じです。
値切られるのが前提ですので、病院も必要以上に保険会社相手に請求し、アメリカの高い医療費の一要因にもなっているわけです。ブラックなシステムです。
私たちができること
やはり私たちができることといえば、
後で払えるような請求は後で払う。
保険会社のページでExplanation of BenefitというPDFがアップロードされるまで待ちます。
その後、支払わなければならない請求があれば、できる限り分割で払う。
日本人としては、請求書がきたらすぐさま払いたくなる方がたくさんいると思います。
保険会社のページに最終的な請求が載るまで、ぐっと我慢しましょう。
注意:小さいクリニックやデンタルオフィスなどでは、後に払う、というオプションがない場合もあります。

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