
この記事を書いた人
アメリカ田舎の大学でワーママ准教授をしている、 えもと申します(詳しい自己紹介はこちら)。アラフォー、旦那1、息子2、猫2と一緒に田舎暮らし中。アメリカで経験してきたことをシェアします。
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家計管理・投資が趣味で、今ではアメリカ人の同僚にアメリカの税金控除のシステムを紹介するようにまでなりました。
そんな税金控除ギーク(おたく)の私がおすすめする、節税投資枠の使う順番について話していきます!
この記事の結論
子供の学費は最悪ローンできるが、老後資金はローンできない。
お金の行き先を決める
この記事でも書いた通り、筆者が思うアメリカでの投資の順番は以下の通りです。
- 3ー6ヶ月分の現金
- マッチングがある投資先(roth403bや401k)
- HSA
- Roth IRA
- 529
- Taxable account
この順番に、給料を毎月自動でそれぞれのアカウントに行くようにします。目標は満額拠出(529は除く)ですが、少しでも拠出できれば老後の助けになります。
1.現金
現金はもしものために準備しておきます。
仕事がなくなった、車の修理代、医療費などがメジャーな出費になります。
もしすぐには再就職できないような職種の方は、もう少し長期間の生活資金を現金で準備しておくのがいいかと思います。
2.マッチングがある投資先 (満額で月$1916)
マッチングはフリーマネーですので貰えるものは貰わないと。このマッチングを長期で見ると多大な額になります。アメリカでネットワースが億に到達する人たちは401kのマッチングをフル活用した方々が多いようです。
例えば401kに満額拠出する気があるのならば、月々の給料から$1916引いて401アカウントへ自動で行くようにします。
3. HSA(家族で満額で月$712)
HSAは拠出した額がtaxable incomeから引かれ、複利で増えている最中も税金がかからず、使用の際も税金がかからない、というトリプル節税の投資先です。
ただしhigh deductibleの健康保険を使っている方のみ口座を開くことができます。
メディカル費用にのみ使用可能ですが(それ以外はペナルティ対象)、65歳を過ぎると何にでも使えるようになります。ですので、HSAをメディカルの用途ではなく、リタイヤメントの対象とみている方もたくさんいます。月$712で満額拠出です。
Roth ira(夫婦で月$1166)
HSAはelgibleではない方も多いと思いますが、IRAは働いている全ての方とそのSpouseが口座を開くことができます。
アメリカ政府がソーシャルセキュリティでは老後資金が十分ではなくなると思い、税金節約をできるのこの口座で各自老後資金頑張って貯めてね、という願いで設立したIRA。
59.5歳から使えますが、それ以前でも学費関係ではペナルティなしに使用できます。このフレキシビリティが高い点からIRAの方が529(学費のみの投資口座)よりも先に満額を目指す比重が重くなります。IRAに満額夫婦で拠出すれば、月$1166です。
529
529は年$18000拠出できます。拠出する年月の長さによりますが、筆者は満額拠出は多すぎるかと思います。貯めすぎてしまって使いきれないなんてことは避けたいです。
2024年以降の改革で、使いきれない529資金を、529のオーナー(子供)のIRAへロールオーバーできるようになりました。最高です。
月$160を18年間8%で運用できた場合、子供が18歳になる年、529に約$74504(拠出額で$34560, interestで$39944)貯まっていることになります。州立の大学なら十分かと思われる額です。

もし子供が大学に行かない決断をしたときはIRAに年$7000ずつロールオーバーできます。
そうすると529拠出した合計を使いきるまで約11年以上(11年の間にも複利で増え続けるので)かかることになりますね。
このロールオーバーができる制度のおかげで529への拠出のストレスが少し減ったのは事実ですが、個人的にお金の用途を縛りすぎるのは好きではありません。
筆者は529は少額拠出(月$160以下)で十分かと思っています。
合計月$3974
節税枠を全て埋めようと思うと、月$3974投資することになります。
$3974は無理、というならば401kは満額拠出してマッチングはフルで貰うが他の節税投資枠は半額や1/4だけ拠出するなり、各々調節して計画的にリタイヤメント資金を確保していくのがいいかと思います。
子供のことを思うがために学費投資に力を入れすぎていると、老後子供に迷惑をかけることになりかねません。
最悪の場合、学費はローンできますが老後資金はローンできませんから。
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